〜DVプログラムを通して、アメリカ合衆国永住権の獲得〜 「私たち家族の場合」 2002年10月、私たち家族は、合衆国永住ビザ抽選 プログラムに応募しました。 名称はDV-2003プログラムだったと思います。当時はオンラインで応募するのではなく、 書面で顔写真を添付して送付しました。 現在はオンラインで応募できますからある意味もっと簡単です。 写真も携帯についているカメラで撮影してパソコンに転送すれば良いわけで、写真代 すらかかりません。 その辺のことに詳しい人がサイトを開いています。ご参照ください。 http://greencard.cside.com/ 応募については一人1回の募集について1回だけ応募できます。 それ以上応募すると抽選に当選しても、無効になる恐れがあります。家族で応募する場合、 夫婦で別々に出願できます。単純にいうとチャンスは2倍ということです。 でも私たち家族は1回しか申し込みませんでした。まあ、それまで何回かアプローチして ましたが、だめだったので今回はやっときた、という感じです。 昔の話ですが、このプログラムがスタートしたときは応募した人全員がグリーンカードを 手にすることができたと聞いています。それ以降、グリーンカードを入手したい人は増え 続けて、流言蜚語、うわさなど虚実ミックスの話を多々耳にしています。 私自身に関しても面白い話?もあるのですが、話が横にそれるのでこの辺で省略します。 そもそも、永住権を購入しようとしたらいくらくらいかかるか?という話がありますが、 これもケースバイケースですが、最低でも数十万円の弁護士費用と、正当な理由、移住に 必要な職業などなどいろいろな条件をクリアしなければなりません。 なおかつ、2001年のテロ以降、年々審査基準は厳しくなる傾向にあります。 多分、アメリカはかつてのアメリカほど移民を必要としていないのではないでしょうか? でも、坂本龍一などの著名人は簡単にOKがもらえます。アメリカってそういう国なのです。 こういう話も言い出したらキリがないので省略します。 また、現在のアメリカ合衆国が日本と比較して、必ずしもすべての面で勝っている国である とは限りません。このDVプログラム自体も、アメリカの国益になるであろう人々に発行され るものです。簡単に言うと税金を払ってくれるであろう人のための(人々が税金を払って国 に貢献するための)プログラムです。 永住権や就労ビザを取得する方法は多々あります。 以下のウェブサイトにその辺の事情が詳しく書かれていますので、ご参照ください。 http://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/travel1.html とりあえず、「普通の人々」がアメリカ合衆国に住んで仕事をしたいと考える場合、この プログラムは破格に有利な制度だということとご理解ください。 話を元に戻しますが、、、応募した翌年の5月、合衆国移民局から「Congratulations!」と いう言葉で始まる書類が来ました。 全部英語なので、翻訳しながら読むのにてこずりましたが、おおむね内容を把握して、必要 な書類を集めることにしました。 しかし、記入しなければいけない書類には、私の英語力ではかなり困難な部分があったので、 日本在住のアメリカから来た友人に相談したり、邦人のアメリカ移住などの支援組織に相談 したりしましたが、結論から言うと、書類の作成などの業務は合衆国の弁護士にお願いする ことにしました。 おもな理由は以下のとおりです。 1.過去の渡米時のビザをすべて、時系列、種類別に記載しなければならない。 渡米回数が多い場合は、過去のすべてのパスポートをチェックしなければならず、 観光などで、ビザなしでアメリカ合衆国に入国した場合でも、WT〜というビザに 分類される。 その辺が曖昧だと正確には記載できない。法的に有効な書式も私にはわからない。 これは、個人個人がみな異なった記録を持つので、これで完璧というわけにはいかない。 2.自分の経歴の書き方にしても、自己流の表現が審査官に通用するかも疑問。 3.書類に不備があった場合のチェックをしてもらうことは、保険だと考えた。 そのようないくつかの理由から、手続きを弁護士に依頼することにしました。 弁護士を見つけることは簡単です。 インターネットにウェブサイトを開設している弁護士事務所はたくさんあります。 私にとっての問題は、手続き費用です。 普段弁護士の世話になったことのない私たち家族にとって、これは初めての経験でどの弁護士 事務所が、親切で、リーズナブルな費用かということなどについては、予備知識がまったくあ りません。そこから、アメリカ在住の知人に尋ねたり、ネット上で得た情報を頼りに、弁護士 事務所を探し始めました。 私たちの場合の条件は、「仕事」が出来ることは当然ですが、 1.納得できる費用 2.日本語で対応できる事務所 3.親切かつ迅速な対応をしてくれる事務所 などを目安に探し始めました。 DVプログラムで当選した人の場合、当選したからといってかならずビザを発行してもらえる とは限りません。火急かつ速やかに手続きを済ませなければならないのです。 移民局のサイトやその他ウェブサイトでは当選者の国別の総数、年別のビザ発行数などを 公表しているものがあります。何が言いたいかというと、移民局は国別に決められたビザ の発行総数より多く当選者に通知を出すのです。 当選通知の発行番号によっては、当選して正規の手続きをおこなってももビザが発行されない 場合もあるのです。もっと簡単に言うと、「ビザ発行は早い者勝ちなので、当選通知が来たら 可能な限り速やかに書類を揃えて申請しなければならない。」ということなのです。 私の場合、 1.邦人のアメリカ合衆国移住などの支援組織 2.友人が永住権取得の際に世話になったニューヨークの弁護士 3.インターネットで偶然見つけた弁護士 の3件に絞って費用、処理に必要な日数を調べた結果、「インターネットで偶然見つけた」 ロスアンジェルスの弁護士事務所にお願いすることにしました。 なぜ、この弁護士さんにお願いすることに決めたかというと 1.電話で話を聞いてくれたスタッフの方が非常に親切だった 2.手続き費用が他の弁護士事務所の半額程度だった というわけなのです。 それで、この事務所の指示にしたがって無事にビザ取得にいたったわけです。 また、 弁護士事務所との詳細な手続きのやり取りはここでは省略します。どうしても聞きたい人は 問い合わせてください、必要であると判断できる質問については可能な限り説明します。 なぜなら、私はこの手続きが初めてなので、(そして最後であって欲しい)私の場合について の経緯をお話しすることが必ずしも適当か判断がつかないからです。 たとえば、過去に犯罪歴のある方の場合などは私にはわかりません。銀行預金残高証明などに ついても、現在の条件などがわからないので、お答えできないと思います。 ご家族の有無、ご家族の状況などについても同様であろうと考えます。 書類を揃えて申請をしたら、あとは運を天に任せて面接の通知が来るのを待つだけです。 面接の通知が来るということは、すなわちビザの発行の対象に選ばれたということを意味します。 このあと、簡単な健康診断と診断結果の提出が必要になります。アメリカ政府が指定している 疾病に罹患しているなどの健康上の問題がない限り、特別心配はありません。 最後に面接通知の支持のとおり、アメリカ合衆国大使館で面接を受けて手続き費用を支払えば 終わりです。この面接は、普通の日常的な英会話が出来ればまったく問題はありません。 私の場合、「今仕事は何をしているか?」「合衆国に住む場合、その仕事はどうするか?」 というようなことだけでした。まったく英語が出来ない人の場合は、わかりませんが、 これからアメリカに住んで仕事をしていくのに必要な英語力はあるほうがいいかもしれません。 また、家族で移住を希望する場合でも、面接は私(申請の筆頭者)だけでした。 他の家族も、何か質問を受けるということはありませんでした。 このようにして、私たち家族は2003年12月10日に東京のアメリカ合衆国大使館で 仮永住ビザの発給のための書類を受け取りました。ビザが発行されると180日以内に渡米しな ければなりません。その後、仕事の関係で2004年4月に家族全員で、渡米し、入国審査官の 質問に答えて、パスポートに臨時のビザのスタンプをもらいました。 実際にグリーンカード(本当は緑色ではありません)は数ヶ月後に実弟宅に配達されました。 合衆国に知人がいない場合でも、弁護士事務所が代理人として受領・保管などを代行してくれま すから心配はありません。 これが、DVプログラムの当選通知を受け取ってから、グリーンカードを手にするまでのおもな 経緯です。アメリカ合衆国にはいろいろな弁護士事務所や代行の業者がいます。日本にも同様の サービスをされる方々がいます。基本的には自分で書類を揃えて申請することは可能だとおもい ます。私の場合は、自分たち家族のビザ取得の保険と考えて、弁護士に手続きをお願いしました。 DVプログラムの当選通知を受け取られて、合衆国移住を希望される方は、(当選者の中には申請を 辞退される方も多数いらっしゃると聞きますが)この弁護士事務所にも相談して他の事務所との サービスの比較されても良いのではないかと考えるしだいです。 最後に私がベストだと考える、DVプログラム当選にいたる方法は以下のとおりです。 1.インターネットを活用してDVプログラムに応募する応募手続きが面倒、煩雑な場合は、代行 業者を探す。価格にはバラツキがあるので、なるべく多くの業者を比較するおおむね1回の 申請について1万円前後。ただし、これは申請代行手続きなので、当選を約束してくれるも のではありません。(かならず当たるなどという保証はどこにもない) 2.当選した場合は、親切で妥当な費用の弁護士事務所に連絡する。弁護士の手続き費用は数万円 〜数十万円まで 大きな開きがあります。 3.ですから応募費用を節約するより、手続き費用を節約する方が、効果的で経済的だと思うのです。 私がお世話になった弁護士さんへの問い合わせは以下のとおりです。 すべて日本語で大丈夫です。詳しいことは直接お問い合わせください。 FEHMEL & ASSOCIATES 4550 WILSHIRE BLVD. L.A. CA 90010 電話:323-933-2525 FAX :323-933-2740 電子メール:fehmel@earthlink.net |